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治療症例

投球時の肩の痛みについて

6年生男子

野球で投球時に右肩に痛みを感じた。

ただの筋肉痛だと思い継続して投球を続けていたが、投げ方がおかしいと、親御さんが気づき来院


主訴

投球時、右肩後面の痛み


症状

安静時痛はなし。投球時、右肩後面に痛み出現

肩の外旋運動(肩を外側に捻る動き)で肩甲骨後面に痛み出現


所見

投球時の肩の痛みでは、後面痛が最も多いですが、前面や外側にも発生します。

どの痛みも過度のオーバーワーク(使い過ぎ)による肩の筋肉への負担が原因になることが多いです。

投球を繰り返すと徐々に筋肉の状態が悪くなり、肩周囲の筋肉が過緊張を起こしています。


肩関節を外旋(外側へ捻る動き)動作で負担のかかる筋肉を中心に施術しました。


施術内容:ベーシック治療、ハイボルテージ治療

伏臥位にて肩関節後面を中心に施術しました。

ハイボルテージは肩甲骨後面より上腕にかけて行いました。


施術後、可動域、痛みとも改善するも可動域制限、運動痛共に残存。


施術開始から10日後には痛みレベル10から4に変化。

施術開始20日後には痛みなし。可動域も正常のため投球開始。


考察

子供の場合は、元々違和感等を感じていたかも知れないが、痛みが出るまで言わないことがしばしばです。

今回は近くで保護者が見ていて、いつもと違う投げ方に気づくことができ、早期発見に繋がり、早期の治療を開始できました


子供の投球時の痛みには骨折を伴うこともあるので、適切な検査や判断が必要です。


今回は原因筋と思われる三角筋後部線維、棘下筋、小円筋への早期の治療が開始出来たため早期に痛みを改善させることができたと考えます。

痛みを訴えなくても、いつもと違うなと投球時に違和感を感じたら、早めに相談されることを強くオススメします。

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