腰の痛み
80代 女性
台所で前かがみになった際、突然腰に痛みが走り負傷
主訴
腰部からお尻、太ももにかけて
寝返り時、立ち上がり時など体幹を動かす際、殿筋から大腿にかけて痛み出現
症状
寝返り出来ず、歩行や立ち座りが困難。少しでも体を動かすと腰部から殿部に激痛が走る
所見
運動痛が強く、歩行困難だったため、まずは寝返りや歩行が動かしやすくなるよう殿部を中心に歩行動作改善のための施術を計画しました。
施術内容:ベーシック治療
寝返りや歩行も困難だったため、往診しました。
腰部は痛みが強く、下向きに寝れないので、日常動作改善のため側臥位にて殿部(中殿筋)と大腿の外側を施術しました。
施術後、腰殿部の痛みの強さはあまり変化ないものの、股関節の可動域が増大(30°から90°へ)し、寝返り動作がやや改善していました。
経過
3回目の施術後より寝返りや歩行ができるようになり、立ち座り動作も可能に。
5回目施術より歩行可能となり往診ではなく、ご自身で来院出来る様になりました。
考察
負傷部の疼痛が鋭く激しい場合、
周囲筋の過緊張が起こります。
それによって寝返りや歩行といった動作すらできなくなることはしばしばです。
まず、負傷筋の痛みによって、緊張をさせられている周囲の筋を弛緩させてから、本体である負傷筋を施術することにより早期の回復につながったと考えます