股関節から大腿部にかけての痛み
20代 男性 自衛隊員
職場でのトレーニングで毎日4〜5キロ走っていて左の臀部から太ももの外側にかけて痛みがあり歩くだけでも痛くなったため来院
症状
左股関節を後方へ上げたり、外側へ開いたりすると股関節から大腿外側に痛み出現
体幹後屈で殿部に痛み出現
検査
左股関節の自動運動にて伸展及び外転時に股関節より大腿外側にかけて痛み出現
所見
股関節の伸展、体幹の後屈時に痛みがでていたことと、股関節から大腿外側の腸脛靭帯(太腿の外側の硬い触れる靭帯)にかけて痛みが出ていたことから股関節伸展、体幹の後屈を改善するため、深く関与する大殿筋を中心に施術するよう計画しました。
施術内容:オプション治療
伏臥位でハムストリングス、殿筋、脊柱筋
側臥位で殿筋から大腿外側の筋肉を施術しました。
施術後、股関節の伸展や外転も痛みなく運動可能になりました。
経過
2回目の来院(10日後)の際、走っても痛みは消失していたが、トレーニング用の重りを持って走ると痛み出現
3回目の施術後、重りを持って走っても痛みは出なくなった
考察
ご本人は来院時、「腸脛靭帯炎では?」と疑っていらっしゃいましたが、筋運動学視点からの考察としては、腸脛靭帯には大殿筋の大部分が付着していることから、大殿筋をメインに施術する事によって症状が改善したものと考えます。
また、オプション治療を併用することで、来院回数を増やせない方でも、数回の施術で症状の大きな改善が見られたと考えます。