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治療症例,院長の独り言

足関節捻挫

35歳 女性

階段で転倒し、右足関節を捻り負傷

受傷直後から、歩行困難

整形外科を受診、骨折はないが、靭帯損傷で手術が必要と診断される

 

受傷の翌日、松葉杖にて当院へ来院

腫脹、血種、著しく、運動痛著明

損傷部位の圧痛も強く、両足で立つことも不能

 

炎症による修復作業を円滑に行わせるため、損傷部位への循環動態改善を目的に、損傷部位を避けて右下肢全体の筋緊張緩和を図る

特に、体幹までの静脈の通り道になっている部位の筋肉の弛緩、及び足関節の運動感覚を司っている筋肉へ刺激し正常感覚を取り戻すことを目的とした施術を施工

 

受傷直後よりも内出血はみられるものの、腫脹は減退

施術直後は、両足で立つことが出来る

 

損傷部位への負荷を取り除くために、側方の動揺のみを固定し、底背屈はできるようにテーピング固定をし、一日目の施術終了

杖なしで、院内を歩き回るくらいは可能となる

腫脹も内出血も強く出ていたので、提携整形外科に対診を依頼

 

整形外科からの返信では

靭帯損傷は、それほどではなく手術の必要もないが、腓骨遠位端骨折、距骨不全骨折と診断される

損傷部位が腓骨であることから、捻る、階段下降時の荷重には注意が必要だが、テーピング固定にて歩行荷重は可と指導される

 

1回目の施術から毎日続けて5回の施術、そのあと3日おきに2回の施術

約10日間、7回目の施術後

足背部に浮腫がみられるものの、内出血も減退し、疼痛も緩和

テーピング固定で歩行は可能となる

現在、週2〜3回の施術を継続中

 

 

今回の患者さまは、受傷直後に来院されたので、早期の回復を実現することが出来た症例と考えます

外傷での損傷は、受傷直後から48時間、活発に炎症が起こります

一般的には「炎症は、悪いもの」「早く冷やして止めなくてはならないもの」と認識されています

受傷直後、体はドンドン損傷部位を治そうと、ドンドン新しい血液を送りこんできます

炎症反応による、疼痛で周囲の筋肉は過緊張を起こしてしまいます

ゆえに、ドンドン送り込まれた血液は帰り道を塞がれ「腫れ」てしまいます

「腫れ」が著明になると組織の内圧が上昇し、疼痛も強くなり、また周囲の筋緊張を促します

なので、「冷やし」て炎症を止めようとするのが一般的な考え方だと思います

 

当院では「炎症は突貫工事」と考えております

ドンドン送り込まれてくる血液の帰り道が筋緊張によって塞がれることにより、「腫れ」を助長させているのだから

痛みによって緊張した筋肉を弛緩させてあげることにより、帰り道を作ってやれば、ドンドン修復作業は進むと考えます

 

この「突貫工事」は受傷直後から48時間がもっとも活発に行われます

よく、通院されている患者さまから

「腫れてるから触ったらあかんと思って・・・」とか

「痛いところグリグリ触られたくなくて・・・」とか

「とりあえず冷やして収まってから、来ようと思ってた・・・」などのお声をいただきます

 

 

それでは遅い!!のです!!

 

受傷直後から48時間以内に治療を開始出来れば、本当に早期回復を見込めます

 

それに!!

 

「損傷部位は触りません!!」

 

 

当院での治療は

● 損傷部位への循環の確保

(損傷部位から体幹までの血液の帰り道をを作るために、過緊張を起こしてしまっている筋肉の弛緩を目的とした施術)

 

● 損傷部位へのストレス除去のための固定

(傷ついている組織に負担がかからないようにするための固定)

 

※ 決して傷口をグリグリしたりしません(笑)

 

 

今回の患者さまは、以前によく似たやり取りがあったおかげで、この度のケガに対して早期治療をさせていただけました

もしも、ケガをされた時は「冷やして収まるのを待つ」のではなく、1日でも1時間でも早くご相談ください!!

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